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カナさん、やすらかに。

小林さんから訃報が昨夜届きました。

今日午後2時カナが死去しました。
享年 16歳 雌
3日前より食欲なく水を嘗める程度で哺乳瓶より
又レトルトを水で薄め食べさせたりしましたが力尽き旅立ちました。
学生たちが最後看取ってくれました。
カナの冥福を祈りご報告致します。

尚 火葬は明日10時に予定してます。

平成26年7月27日 都留市 小林


カナさんの死を知り、表現できないような感覚に陥りました。
6月25日に亡くなったらん丸の時も同じでした。
いえ、厳密には少しだけ異なります。
きっと、それはらん丸の死からカナさんの死までの一か月、
幸せな山梨wankoたちの「現在」に
日々私自身も幸せを感じていたからのような気がしています。
ベンちゃんの仮譲渡も含め、又行く先の決まっているすずさん、
そしてまるで真夏の太陽のように降り注がれる愛情を知った
あきちゃん、伸君、さちほ=さっちゃん、たちの様子に
ふと、小林さんとの会話を思い出していました。

「山梨の犬たちはみんないい子ですね、予想とは違い
人間にも友好的で、他の犬に対しても攻撃性もないですものね。」

「そうですねぇ、それは頭数が減り
僕が1頭ずつかまってやれるようになったからでしょうね。
以前は、そうしたくても中々1頭ずつ、
という訳にはいかなかったですからね。」  小林さん

「そうですよね、
8年前私が初めて小林さんとお話しした時の頭数は
145頭でしたから。
いろいろ。。。ありましたね。」

「ほんとにいろいろとありましたね。
みんないい子です!今すぐにでも譲渡可能な犬が3頭います。
幸せな旅立ちは大歓迎ですよ、
でも慎重にやっていきたいと思っています。」   小林さん

そんな会話の内側で、
幸せな旅立ちから距離を置いている犬たちがいます。
先日の記事でお伝えしたエース。
そして、カナもまたエースと同じように
生涯現地で過ごす(だろう)犬でした。

犬の幸せは、犬にしかわかりませんし、
個体差(性格の差)もあるので
一概に人間の価値観を押し付けるものではないと
心に命じています。

それでも、やはり今幸せそうな山梨wankoたちを目にする度に
心の一番深い部分が疼いてしまいます。
もちろん、小林さんの深い愛情があればこそ
現地で暮らす現実も
犬たちにとっては幸せなのだと思っています。
学生さんたちからおやつをもらったり、
声掛けしてもらったり、そんな時間も
現地の犬たちにとっては
幸せなひとときだと思うのです。

上を見ればきりがないのかもしれません。
カナさんの写真があまりないので
せめてカナさんのことをお尋ねしようと
朝早くにお電話したのですが、
繋がりませんでした。
今頃は、火葬され白い煙になり
たくさんの仲間がいる世界へ。(10時20分です)

中断します、小林さんからのコールのようです、
すぐにかけ直してみますね。

ここからは、小林さん談から
私が感じたことです。

カナさんは、数日前から急にごはんを食べなくなり、
それでも最期は学生さんが献身的に看病され、
とても幸せだったように思います。
スプーンでレトルトフードを口元に添えると
ペロペロとなめたカナさんは、
精一杯のお礼の気持ちで、
学生さんの望みに応えようとしていた、そんな気がします。

そして、カナさんは
アスカや伸くん(旧しん)と同じように
ビルで共に過ごしました。
現在少し体調の悪いコロンも、みんな
同じビルでぎゅうぎゅうに詰め込まれて
過ごしていました。
前犬たちの飼い主の飼い方に問題が多く、
近所からの苦情もあり、
市と小林さんが動き、現在の居住区へ
移ったとのお話でした。
カナさんの分まで今
伸君はとても幸せに暮らしています。
これからもどうか先に旅立ったアスカと共に
見守ってあげてくださいね。

さみしくなりました。との言葉は
小林さんとの会話中必ず幾度か聞こえます。
数百頭の犬たちを長い間お世話し続けた小林さんは、
わずか十数頭になった現実と向き合い
どのような想いを山梨現場の空に放っているのでしょうか。

20140727kana1.jpg

甲斐犬のような毛色のカナさん。
カナさんには、ひまわりがとっても似合う、と
そう思いました。
ひまわりが咲き乱れる広い広い世界で
心ゆくまで楽しそうに走ってね。
その世界には、カナさんが引きこもる理由などないのだから。

カナさん、長い間がんばってくれて
ほんとにありがとうね。
どうかやすらかに眠ってくださいね。

カナさんのご冥福を心より
お祈りいたします。

※カナさんの画像と以下のプロフィールサイトは
学生さんたちのHPよりお借りしています。

カナさんのプロフィールです。

長々とまとまりのない記事を
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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ほんとうの幸せ

「この世の最大の不幸は、貧しさでも病気でもありません。
自分が誰からも必要とされないと感じることです。」

有名なマザーテレサの言葉です。
私自身、誰からも必要とされていない、そんなふうに感じることは、
特にここ数年幾度もありました。
その心が更に精神までも、を病ますのだと気づいたのは
僅か一ヶ月ほど前のことでした。

殻に小さなヒビを決意の元いれてしまえば、案外殻はペリペリと
私一人が這い出るほどの隙間が作れる、そんなことにも
まるで他人事のように知らぬ存ぜぬを決め込んでいたようでした。

ひとつ言えることは、
自分は誰からも必要とされていない、と感じる時でも
うちの犬たちにとっては誰よりも
私は必要な存在であり続けているということです。

孤独を感じるのは
人だけなのだろうか?
そんな自問をもぉ何度も何度も投げかけてきました。
なぜなら、
その自問の先には、125頭の山梨wankoたちの姿があったからです。
あれから8年。
現在の(多頭登録犬数)14頭
(預かり先のベンちゃんをいれると15頭です)
は、以前と異なり小林さんが傍にいてくださるので
孤独を感じることもないと思います。
125頭の犬たち。
おそらく声をかけてもらうことのない日が続き、
毎日同じ景色をうつろに眺め、
人恋しくても額を撫ぜてもらうこともなく、
そんな環境に置かれた犬たちの姿を
ずっと心に貼り付けてきました。

もちろん、譲渡先への条件が多少厳しいのは当然だと思います。
けれど、何よりも大切なのは
人に関心を抱いてもらうこと、名前を呼び、声をかけてもらって、
やさしく背中や頭を撫ぜてもらうこと。
孤独を感じない、人との家族との関係こそが
何よりも大切であり、
最も里親様に求められることのように思うのです。

小型犬なのに、屋外で繋がれたまま飼われている犬もいます。
まるで虐待!と思います。
繋がれることにより自由は奪われます。
短いリードで動ける範囲だけが、その犬の居場所です。
ひどい環境だと憤ります、
けれども飼い主に注意することは出来ません。
私ごときに言われたからといって、
改善するとはどうしても思えないからです。
以前にも、
屋外で劣悪な環境化で飼われていたミニダックスがいました。
飼い主にそれとなくやんわりと言ってみましたが、
人がどなんなふうに犬を飼おうと自由だ、
昔から犬は外で飼うもんだ、と
おばあさんは憤慨して言葉を投げつけました。

ある日、その犬(シーズーです)が
嬉しそうに散歩をしている姿と出会いました。
それでも、その犬は時折飼い主の顔を見上げて
ほんとうに嬉しそうに(まるでスキップしてるかのように)
散歩しているのを目にした時、
あぁ、自分の物差しですべてを判断するのはやめよう、
自分のあくまでも理想論を目の前の現実に重ねるのはやめよう、
とそう思いました。

犬にとっての
ほんとうの幸せ
それは当の犬にしかわかりません。
けれど、
自分が愛されていること、必要とされていること、
それらをきっと充分に感じ取り受け止めて
出来る限りその想いに応えようとする、
そんな豊かな感受性を兼ね備えるいきものであると思うのです。

特定の人に愛されぬままに
その生涯を閉じた多くの山梨wankoたち。
哀しい命たちの為にも、
譲渡された山梨wankoのイマの幸せを
心から 私は幸せに思います。

これまで、山梨wankoたちの里親様になって下さった
すべての方々に、この場をお借りして
小林さん共々、心より厚くお礼申し上げます。
犬たちに、本当の幸せ を授けてくださって
ありがとうございました。

最後までお付き合いくださり感謝いたします。

台風の影響は?

連日の台風情報に、山梨現場をご心配下さっている方たちも
多くいらっしゃるかと思います。
中々電話が繋がらず、ようやく10時を過ぎた頃に
小林さんとお話出来ました。

大丈夫でした、「台風ほんとにきたの?」
という感じだったようでした。
小林さんは、それでも大雨予報にたいそうご心配され、
というのも河が氾濫するおそれもあるからでした。
いつでも迅速に対応、動けるようにと
昨夜は着替えもせずに、一晩中起きておられたようです。
何もしないと眠ってしまうかもしれないので
ずっと朝まで本を読んで眠気と闘っていた小林さん。
それでも、いつもと変わらないお元気な声だったので、
安心しました。

簡単なのですが、
取りあえずは、台風の影響のなかった事だけを
お知らせ致しますね。

あまりに簡易記事で愛想がないので、
私の大好きな写真を掲載させてくださいね。
瀕死のさちほが、元気を取り戻した頃に
学生さんが写した写真を以前に送っていただきました。

2ショット

その他にも、ボスのタロウと小林さん、
ポンタとベッドの上でくつろぐ小林さん、
カイばぁちゃんと寄り添う小林さん。
それらの写真を見る度に、
山梨の犬たちと小林さんは、大きな大きな家族なのだと
そんなふうに思います。
これから、台風シーズンの到来です。
山梨現地がどのような自然災害からも、
山の神さまに護られますように。
そう願わずにはいられません。

ご心配下さったみなさま。
現地の犬たちはみんな無事ですので
どうぞご安心くださいね。

ありがとうございました。

エースのこと

久々に、小林さんと約一時間ほど話しました。
やはり活字だけのやりとりでは感じ取れない話題も
多く聞かせていただきました。

まず第一声は「今、入院中です」
という小林さんの電波に乗った発信でした。
驚く私に、笑いながら(多分) 「車ですよ」の応答。
やれやれ、でした。
何しろ10万キロ以上の走行距離プラス諸事情により
愛車は現在、快復を目指して入院中です。
一応代車があるようです、なので
秘境ともいうべき山奥の現地と町との往復は
今のところ支障なしですから、ご心配されませんように。

話題は、再び瀕死の状態で発見されたさちほのこと。
私もさちほの強運にあやからねば。との言葉に、
「いや~ぁ、むしろ
さちほが夏ママさんの強運にあやかったんですよ」。
と言葉を返す小林さんです。
ふぅむ、あるいはそうかもしれない…
などと後に思ったのは、
今のところ生存率30%をクリアして
こんなふうに生きているのですものね、
もしかすると凄い強運の持ち主なのかも?
強運というより、
天国のうちの犬たちが守ってくれているのかなぁ。
小林さんのお手紙には、いつも
山の犬たちと祈っていますよ、と書き記してくださっています。
生かされている命を無意味に使い果たさないように
がんばらねば!



前置きが長くなりました。
今日は、エースのお話を。
昨日の会話で最も心に残りました。

easu.jpg
※写真は、学生さんのHPからお借りしています。

エースは、中々のイケメンわんこで、サニー、ひかりとの
兄弟わんこです。
以前にも記事で紹介しましたから、既に読まれた方は
重複記事内容になります(ごめんなさい)。
学生さんが書かれているように
おそらく現場では一番若い犬なので、
何とか家庭犬としての幸せを、ご縁を繋げてあげたいとの
そんな強い望みの中、一時預かりをスタートされました。
学生さんの預かり日記を読み、
エースもいつかは譲渡された仲間たちのように!と
いつも願っていました。けれど、
小林さんが、「エースは現場へ戻ってきたんですよ」
との突然の言葉に、エースの生い立ちが記憶から這い出てきました。

エースの話はこれまでも幾度となく小林さんとしていました。
山で生まれたエース。
母犬はあるいは元家庭犬だったのでしょうが、
野犬として生きるしか術もなく
懸命に山中で生き延びたと思われます。
母犬は、エース、サニー、ひかり、の3頭の仔を産み、
その仔たちを大木の祠(のようなわずかな空洞)に残したまま
仔犬たちを守る為に野生の猪と闘って、死んでしまいました。
小林さんはすぐさま仔犬たちを保護して
連れ帰ったのだそうです。

その後、逃走したエースは山中でトラバサミに捕らわれました。
何とか麻酔(吹き矢)で暴れるエースを保護。
やがて麻酔から覚めた目の前に小林さんが。。。
「エースは、痛かったり怖かったりは
すべて僕の仕業だと思ってるんですよ」と小林さん。
以来、人間に心を開くことに背を向け続けたエース。
学生さんの懸命な努力と愛情を受け入れられず、
人馴れも厳しいとの小林さんの判断で、
譲渡をあきらめ生涯山で共に暮らす為に
現場へ連れ帰ったようでした。
現地へ戻ったエースは幸せそうにしていて、
ようやく小林さんには心を開たエースは、
山で生涯を送ることになりました。

※以前K地区に居たエースは、
仲間たちが旅立ったり移動してゆく中
遂に最後の一頭になり、N地区へ移動しました。
その頃より、小林さんに少しずつ心を開いていったようでした。

あきちゃんや、伸くんや、さちほのように
新しい環境に馴染み、幸せな日々を得る犬もいれば、
エースのように、
山で生まれ山で生涯を送ろうとする犬もいる。
あきちゃん、伸くん、さちほが今幸せなように、
エースも又、小林さんの傍で過ごす幸せを
感じているようにも思うのです。

犬はとても感受性も豊かで頭脳も発達していますね。
エースが、今後も穏やかに山の神さまに見守られながら
その生涯を過ごせますように、と
祈らずにはいられません。
エース、小林さんの傍で幸せにね。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

らん丸遅くなりごめんね

                  ティネケ

既に
ご存知の方も多いかと思います。
学生さんのブログでも、
村田さんが追悼記事を更新して下さっています。

http://tatou0225.blog81.fc2.com/blog-entry-1169.html

現場で犬たちと触れ合っているからこその文章と
在りし日のらん丸の姿に心打たれます。
動画では、らん丸の最期の姿、
おやつをもらう場面が映されていました。
最近ほんとうに
多方面で行動してくださってる村田さんはじめ学生さんたちに、
すっかり甘えてしまい、更新を怠ることこの上なし、
でごめんなさい。
というか、もぉ自分の役目は終わったのかもしれない、と
都合良く考える日々でした。

頭数も信じられないほど減少してしまいました。
哀しいお知らせもあります。
でも、10才を過ぎた山梨の犬たちが譲渡される現実が
最近続いています。
過酷な環境で生きてきた山梨の犬たち、
その余生を受け止める覚悟・決断をしてくださった里親様たちには、
心より感謝しています。
余程の想いが重ならなければ実行出来ることではない、
そんなふうに思うのです。
それと同時に
ここ数年、山梨の犬たちの「受ける印象」が
随分以前とは異なってきています。
十分、家庭犬としてこれからの日々を
幸せに過ごせることが可能だと、
小さな光がみるみるうちに大きく光り輝いてきたような感覚に
心から嬉しく幸せに思います。
山梨の犬たちは、決して飼うことが難しい、そんなことは断じてない!
そんな印象を与える学生さんのブログ、そして
里親さまのブログだとつくづく感じます。

伸と一緒に譲渡された(まだ仮だったかもしれません)さちほ。
さちほは、まさしく生命力の強い強運の持ち主です。
実は、みなさんに隠していたのですが、
さちほはあの大雪の頃に逃走しました。
もぉだめかもしれない、と小林さんがあきらめかけて、
それでも思い直してあきらめずに
山へ探しに行かれたところ、
瀕死のさちほを発見されました。
その時の画像を送って頂いたのですが
とても生きているようには見えず、一人案じていました。
ところが、数日後には
大好きなジャーキーを笑顔で頬張るさちほの写真が。

そして、
瞬く間に村田さんのおうちで伸(旧姓しん)、さちほは共に
家庭犬としての訓練?をスタートさせました。
今では、うらやましいような環境で伸とまったりと過ごしています。
あぁ、さちほの強運に私もあやかりたい!いえ、あやかろう!と
思う今日この頃です。
伸とさちほの里親さまのブログは、
こちらの トトの間へようこそです。

らん丸は家庭犬としての幸せは知らなかったかもしれません。
そのことを学生さんの村田さんは悔いておられます。
でも、私は思います。
慣れ親しんだ現地と犬舎と、そして何よりも最期まで
「小林さん」を感じられる場所で生涯を閉じたこと、
決して不幸だとは、どうしても思えないのです。
週末には若い学生さんたちの姿もあり、
平日は、いつも同じように時間が流れ、
生活のリズムを崩すことなく
一日のほとんどを夢の世界で過ごす、
そんな日常はらん丸にとって、
当たり前に「生きること」の穏やかさを
与えてくれたように思うのです。
村田さんはじめ学生さんたちは、
ほんとうによくやってくださっていますね。
支援者の一人として、心から感謝するばかりです。
ありがとうございます。

犬にも、そして人にも様々な生き方がありますね。
私もいい加減あまりくよくよせずに、我が家の犬たちの為に
少しでも前向きにがんばってみようと思います。

らん丸
訃報をお知らせする記事の更新がとても遅れてしまって
ごめんなさい。
らん丸は、唯一最後まで小林さんに噛み付いていたようですね。
もちろんもっと若い頃でしょうけれど。
らん丸、と言えば、
小林さんからお聞きしたそのエピソードを思い出します。
長い間、お疲れさまでした。
どうか、やすらかに眠ってくださいね。
らん丸のご冥福を心よりお祈りいたします。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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